窓屋の観点で見たパネル工法について感じたこと!!!
こんばんは!
千葉県習志野市のサッシや総和の高橋です。
上棟にふさわしい青空が広がってます。暑い中、大工さんが頑張ってます。
— 高橋俊生ペルーの文化を愛する窓屋の社長 (@tscristal) August 8, 2019
工場でパネルに窓が取付されてくるから、躯体の性能の均一化が測れるし、工期の短縮にも繋がる。
大工さんが減ってきている中、これからこうしたパネル工法が増えてくるかもしれない。 pic.twitter.com/U31fniPLx8
少し前の話になります。お盆休みに入る前に、天野保建築さんの上棟現場へ見学に行ってきました。場所は山梨県の富士吉田です。もう富士山の麓ですよね。目の前に富士山がドーンってな感じの場所です(笑)
https://www.kinomado-kinoie.com
どうして、わざわざ山梨の富士吉田まで、上棟現場を見に行ったのか?
それは二つ理由があります。
▼青空にメッチャ映えるパネル!
一つは、この現場、通常の在来木造住宅であるような上棟現場ではなくて、新しいパネル工法での現場でしたので、一度、自分の眼で見たかったから。そして、もう一つは浴室に2窓、樹脂窓を入れさせてもらったからです。
▼納めさせてもらった樹脂窓です!笑
それが、パネルにどうやって取付されて現場に納品されるのかを確かめたかったからです。
窓屋の観点で見たパネル工法について感じたこと!
昨今、窓の高性能化の伴って、製品の重量がどんどん重たくなっています。(ガラスの性能が格段に向上することで、複層ガラスからトリプルガラスなどに変わってきているのが主な要因)
▼最近の窓は本当に重いんです!
窓の仕様によってはメーカーから現場直送の場合もあれば、我々が自社工場で組み立てをして、それをトラックに荷積みをして、現場へ配送する場合もあります。現場の場合であれば、我々は助かります。我々が自社から搬入する場合は、もちろん我々が大変です。
でも、いずれの場合にも、一番大変なのは現場で施工する大工さんです。たとえ、若い大工さんでも、最近のあの重たい窓を現場内で持ちあげて、取付するというのはかなり難しい。百歩譲って、取付はできるかもしれないけど、重いが故に、正確に施工することも困難なわけです。それを正確にやろうとすると、大工さんの人数がもっと必要になってくるわけです。窓の性能はどんどんアップしていっても、現場で施工する大工さんには、逆にどんどん負荷がかかる。そんな現実に直面しています。
で、今回、見させてもらったパネル工法です。パネル工法って何なの?これは一言で言えば、『在来木造の工業化』です。パネル工場で予め、重たい窓も施工してくる。そのパネルに取付されたパネルがそのまま現場に搬入されてくるわけなので、現場で重たい窓を施工する必要がないわけです。で、さっき、重いが故に、大工さんが正確に施工するのも困難だと言いましたが、このパネルであれば、事前に工場で取付されてくるので、品質も確保されてくるわけです。
▼事前に工場で窓は取付されてきます!
このパネル工法のメリットは?と言われれば、事前の工場生産のために、重たい窓を大工さんが現場で苦労して取付する必要がない。それによって省施工が実現し、安定した品質と性能が確保されるわけです。
▼クレーンを使っての搬入!
窓屋としては、あの重たい窓を大工さんが現場で取付するのは、取付の精度、性能の確保、そして安全面といった観点からいっても、このパネル工法がもっと増えてくればその問題点が解消されると思うので、もっと浸透していって欲しいですね。そして、今度、大工さん不足もさらに顕著になっていくと予想されるので、こういった工業化は進んでいくと思います。
さらに言えば、ボクたち窓屋もこういったパネルを販売する時代がすぐそこにくるかもしれないということ。もちろん、簡単なことじゃないことはわかっていますが、チャレンジする価値は十分にあるのではと思ってます。
▼夕暮れ時の富士山が本当にキレイだった!
この天野さんの凄いところは、窓は木製しか使わないと。(ウチから納品させてもらった樹脂窓は浴室に使用しています)それくらい覚悟を決めていることです。ボクたち窓屋に例えて言うならば、『どんな現場も樹脂窓しか販売しません』と言っているのと同じですよね。本当に凄い人です(笑)
▼樹脂窓と記念撮影!笑 もうアホですね!笑
と褒めておいて、次回も、浴室にはAPW430を採用していただけるよう、お願いして終わりたいと思います(笑)
▼今日は天野さんの誕生日!ハッピーバースデー!!!
天野さん、大工さんの皆さん、
先日はありがとうございました!!!